他人に騙される原因は本人に欲が有るからであり、薄給でもコツコツ働こうという謙虚な気持ちを持つ私は詐欺とは無関係の人間なのだ…って思いこんでいました。でも、『年俸〇千万』(時給で働くパートさんなら少々の無理してでも欲しいと思える額)って言葉で、謙虚さとか警戒心とかそういう類のが一気に吹き飛んでしまったのです。
月曜日の新聞折り込み広告とか駅前でご自由にお取り下さいって書いてあるところの求人チラシを発行しているうちの某社のものは、業務内容が書いているのと実際が違うとか、書いてあるより実際の時給が低いとか、悪い情報ばかり読まされた経験から、最初から読みません。だいたい、職安に出しているような控えめな会社の求人が裏表なさそうで安心かも…そう思っていたのです。とは言え、登録しておけばご褒美的な話に釣られて民間求人サイトに登録してみたりして(この方法が転職活動の王道かと)。
サイト内で履歴書記載事項とか職務経歴書とかを入力するシステムですが、たまに、『某企業様にご紹介したく…』ってお話が、斡旋会社から入ってくることがあります。そこで時々、企業様の目を引くような記載方法などレクチャーされるので、記載のコツのようなものが掴めます。内容がどんどん立派になってきたのを読み返すと優越感に浸れますね。ただ、サイトによっては年齢性別職歴等で登録拒否されることもあるので、入力しながら入力した内容を手元にコピペしておかないと、拒否判定された時点で自分の入力した内容を二度と閲覧できなくなって、別なサイトで登録し直す時に不便です。
こういうのも、公開していない特別な案件ですって先方からお声がけ頂くものより、自分からいいなぁと思って問い合わせる方が安全そうな気がするのですが…。『せっかくですけど、したい業務とは違うみたいなので…』って辞退するケース(個人差あり)は次のとおり。【 1 】ちょっと怪しいなぁと思う商品やサービスの営業。お給料がよくてもモチベーション上げにくそうなので。【 2 】勤務地が実家から遠すぎるエリア。私のワガママですみません。【 3 】安い。登録に要した手間にも釣り合わないかな、と。【 4 】ホームページの会社概要記載事項に違和感。ここで働いたのは女の勘?
インターネット検索で情報収集していて、『この会社、何かを隠ぺいしようとしている?』って感じることがございますが、その何かをかなり丁寧に隠しておられて結局何かわからないけど、検索されなくするように手間をかけるほどの何かあったに違いないという勘に頼ったことがあります。誤解かもですが、ご縁が無かったということで。
うっかり『年俸〇千万』って言葉に釣られて『何か知らないけど引き受けます!』って言いかけた案件は、振り返ってみれば怪しかったです。『一般的に凄いと思われそうな職種の匿名様の案で設立された会社』って表現方法が詐欺師っぽいし(無名の代表者が会社の目的等登記するなどして本店所在地等わかる方が普通ですし、若い社長さんなら Facebook で個人情報を公開されているでしょう)。転職活動サイトは怪しくなかったし、斡旋会社も怪しくなさそうでしたが、担当者が挙動不審でした。スカイプ面接で、『カメラの調子が悪いので音声のみで失礼します。』って仰るから特に音声に集中することになったのですが、確実に社内では発生しないような雑音が混じっていました。
これまた女の勘ですが、『ネズミ講のような悪徳ビジネス会社が終焉の時を悟った→全責任をなすりつけるための代表者を雇いたい→信用されそうな斡旋会社で働く職員に小遣いを出せば適任者を見つけてくるだろう→会社クビでは済まない話だから会社の外で話を進めよう』…って流れだった気がしました。『お聞きした話ではそんなに大きな利益を生む業務内容とは思えないのですが?』と、当然とも思える感想に対して、『とても賢い職種の方々だからこそ、それで大きな利益を生む会社に出来たのです。賢人様方の個人情報は公開出来ませんが。』ってお答えでした。『利益を出すシステムすら理解出来ないような私に務まるとは思えませんので、せっかくですが辞退いたします。』
ご縁の無かった企業様のことは深追いしないことにしており、私の勘が正しいかどうかは検証できません。少なくとも、勘からの警告を無視しない方が、後味悪い思いはせずに済みます。結局、『チラシの量産』って約束で雇って頂いた不動産屋さんで、一枚一円にもならないチラシを刷り続ける方が、不安な気持ちにならずに済みますね。時々、〇千万円の年俸で買うべき車やら時計やら家やら色々想像するものですが、何か?