パートの私は不動産会社にありがちな朝礼の類に参加することは無く、社員さんが落ち着いて机に向かっていたりお出かけしたりしてから出社します。ある朝、いつものように出勤してきた私の机の上に、見慣れない本が置いてありました。『あれ?これはどなたの本でしょう?』
よく見ると、いつも散らかっていた隣の席の営業マン、○○さんの机が随分片付いています。突然思い立ったように整理とかする、不思議な人です。『も…もしかして、○○さんの本でしょうか?』『あっ、わかる?』見ればだいたい想像できましたが、何か?『不動さんにあげるよ。』
『えっ?!なんで私に?』『僕はもう読み終わったからいいの。』なんで私が?『……どうもありがとうございます。熟読して、○○さんのことをもっと理解出来るように努めたいと思います。』こう答えると、一瞬嬉しそうに笑っておられました。単に邪魔になったから処分したかったのではなくて、本当に私に読んで欲しかったのかも知れません。考え過ぎかも知れませんが。
『本当にお返ししなくてよろしいんですか?』そもそも積極的に読みたいと思わないんですけど。『いいのいいの。読み終わったら捨てるなり焼くなり好きにしてよ。』こういう約束でしたので、通勤電車の中で一気に読んで、捨てたり焼いたりはせずに50円で売ってきました。○○さんと私は血液型違うんですけど…。自分の血液型の説明書って他人に読んで欲しいと思うものですか?この説明書を読んでも○○さんの考えていることは理解できないままでした。
ご本人が読めば理解出来るみたいです。お一ついかが?
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