時々、『私の友達で、あの有名な○○大学に行った人が居るんです!』っぽいことをおっしゃる方を見かけますが、私はそういう言い方をしたくありません。『私は、○○大学に行けなかったんです!』の同意語だと思うので、該当分野のお話は最初からしない主義です。
とは言うものの、私がそんな企業の社員でないという事実をアピールしたい訳ではないけれど、これを書かないと話が進まないので書きます。『私の友達のご主人は、財形住宅貯蓄してくれる企業にお勤めなんです!』話にはよく聞くけど一度もお会いしたことない方のお話です。
主婦もマイホームの計画をぼんやりと考えるものです。『○子ちゃんのご主人って大手にお勤めなんだから財形できるんでしょ?』聞いてみました。『出来るけど、やってないわ。』恩恵を受けないなんてもったいない!『利息非課税で自動的に積み立ててくれるから、使わなくちゃ損なんじゃないの?』『利息なんてたかが知れてるじゃないのよ。』このご時世ですからね…。
彼女が財形貯蓄を避ける最大の理由は、社内の担当者が自分の家庭の積立額などを把握するのが我慢出来ないからなのだそうです。何かを晒さなければ何かを得られないのはよくある話ですが。『1年以上財形で積み立ててたら、それで融資も受けられるんでしょう?』買うことになるマイホームが新しくていい物件の場合(大手にお勤めの人が買いそう)、銀行の融資の条件がよくなる傾向があります。頭金が多くて債務者(ご主人)の属性が良いなら尚更。
『そもそも、ウチはマイホーム買う予定ないのよ。住宅費以外のことでお金を使いたいな。』ご主人のお勤めの会社の社宅に安い家賃で住んでいて、条件を熟読してみたけれど、何年たったら出て行かなくてはならないとかいうルールは特になかったそうです。全国に支店があるから、いつどこにご主人が転勤になるかわからないし、買うメリットの方が少ないって。
せっかく550万円貯金しても、住宅関係の目的でないと引き出す時、非課税にならないものね。住宅関係の目的で引き出す時も、一筋縄ではいきません。契約書の写し等提出して証明しないとお金を出してくれないので、財形で貯めたお金を頭金にする計画だと、資金繰りに苦労する期間が出来てしまいます。そこで返してくれるのも自分の貯めた満額ではありません。
決済後に登記申請がされて何日かたつと、登記簿謄本を取得出来ます。それを提出して初めて、残額を返してくれます。登記簿謄本の取得に2,000円ほど(土地と建物1筆ずつの場合。敷地権化されたマンション1筆の場合は半額)かかります。低金利時代の利息がそれより少ないとガッカリな感じでしょうか?謄本の原本を返してもらえれば、また何かに使えるので2,000円まるまる無駄遣いということにならないと思います。社内の財形担当者と要相談…面倒かも?
給料天引きの方が自然とお金が貯まるはずですが。