三国志の中では諸葛孔明、新撰組の中では土方歳三、ゴッド・ファーザーの中ではマイケル。かっこいいです。知的に仕事の出来る男の姿に、男性でも惚れ惚れすると思います。感情むき出しで鉄砲玉のように飛び出すのではなく、耐えるところは耐え、時期を見て必要な時に攻撃するのです。そういう男を好きになれれば良かった…。短気なバカ男の何が良かったのか…。
不動産業界では、こういう策士タイプの方には滅多にお目にかかれません。根拠もないのに自信満々で、弱い犬ほど…の例えどおりに吼えまくる営業マンが多数。不動産屋で働いていると、本気でケンカなさっているのを見かける機会もたびたびございますが、そのきっかけを聞いてみると子供みたいに馬鹿馬鹿しい理由で、関係ないのにこちらが恥ずかしくなります。
そんな世界では全然珍しくないタイプの方でしたが、不必要にエラそうでした。特に子会社に対する横柄な態度は目に余るものがあったとかで評価は低く、人事異動となりました…その、子会社へ。親会社にも子会社にも、彼を嫌う人はいっぱい居ましたので、悪意的な報告が続きました。『あれだけのことを言ってただけあって、すっごく冷たくされてるらしい。』『ご飯一緒に食べてくれる人居ないんだよ。みんな避けてるから。』自業自得とは言え、居心地悪そう…。
ホント何が良いのかわかりませんが、私は不動産屋の営業マンにありがちなタイプが好きなのだと思います。『バカね…』って見下すのが好きなSなのか、弱い犬に吼えられるのが好きなMなのか…。サラリーマンの給料は、こなした仕事量に比例する対価ではありません。エラそうなバカ上司の下で耐え続けたことに対する報酬です(組織が大きくなるにつれ、無駄な人材が管理職としてはびこります)。辛抱の足りない者は、突然切られたり降格させられたりします。
特に独身の事務員さんは、不動産屋の営業マンと結婚する率が高いのだそうです(水曜しか休めないことも一因かも?)。何が良いのかうまく説明出来ないけど、好きになる気持ちは理解出来ます。ステレオタイプな女の幸せというものは、コツコツ辛抱して稼いできてくれる夫と、地味に健康的な家庭を築くことではないかと思いますが。好きな気持ち、敢えて止めません。
短気は損気!ですが、お幸せに。