不動産広告では法律で定められた絶対的記載事項がございます。厳しめの不動産会社になると、法定よりも多くの絶対的記載事項があり、それら全てを入力しなければその物件の登録が出来ません。他の支店と競争で登録物件数を増やそうとしている場合(…なんて不毛な争い!)、いかに早く全ての絶対的記載事項を入力して登録を済ませるかが課題となります。
他店に入力されてしまった場所をあとから登録しようとすると、はじかれてしまうというシステムを使っている時、私は反則技を使っていました(…ああ、無駄な戦い!)。取り急ぎ、絶対的記載事項をウソでもいいので埋めてしまい、登録物件として採番してもらいます。ウソの内容に反響があっては一大事なので、スグに『売り止め』ボタンを押して、非公開にします(…手間と時間の無駄使い!)。こうして(自社の)他店を排除してから、落ち着いて入力してきました。
そこまでスピードにこだわらなくても良い不動産屋さんで入力していた時です。まだ
レインズ に乗せていない物件の概要書で、絶対的記載事項も埋まっていない資料を読みながら入力していました。なぜか?
容積率 だけ書いてあって
建蔽率 が書いてありませんでした。他店と争っている訳ではないので焦りませんでしたが、建蔽率は必ず入力しなければなりません。
ホームページに用途地域を公開していない自治体で、公開しない代わりに数千円で都市計画図を販売されていました。それは支店で買い揃えていたはずなので探してみましたが…どなたか持ち出された?店内にございませんでした。営業担当に聞いてみましょう。『あの、建蔽率のない物件ですけど…』営業マンも私と同じ道をたどったそうです。『ネットでも拾えないし、なぜか店内に都市計画図が無いんだよね。』営業マンが手を尽くしてわからなかったことをパートの私に解決しろ、と?あの役所に電話で質問するの、イヤなんです…営業マンも同じ気持ち?
『コッチが100ならごっとうだと思うんです。そう思いません?』『え?そうとも限らないかもよ?』『じゃ、いくつですか?!』『…ごっとうにしとこう。』このようなやりとりの結果、その物件の建蔽率は50%ということになりました。ええ、ええ。『ごっとう』も不動産業界用語ですよ。説明を書いてあるサイトにリンク貼っておきましょうね。【
ごっとう 】…orz オトナの言葉だったようです。
ありがとうございます。
((嬉´∀`嬉))ノ
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