仲介業者臭を受話器から漂わせながら一生懸命に、『いえいえ、業者じゃないんですよ!ただちょっと、興味を持っただけなんです!!』って主張する必死の演技に苦笑した経験は、不動産屋さんならどなたでもお持ちなのではないでしょうか。『申し訳ございません。ただいま、話のわかる者が全員不在でございまして…。よろしければ、折り返し連絡させますが?』…の途中で、切れてしまうこともございますね。なんでそんなイジワルするのかって?臭うからです。

この手の芝居を受話器から聞くだけの事務員人生を歩むものだと思っておりましたが、順番が回ってきました。先日、生で聞きました。私の隣で女性社員さんが必死の演技をしているのを、笑いをこらえて聞いていました。(そのうち私にも三文芝居する番が回ってくるのでしょうか?)

入社したて事務員が必ずすることになる
物件確認なんかとは違い、業者を騙して情報収集しようと近付くのは高度な技かも知れません。彼女いわく、こういうのは女性の方が有利なのだそうです。不動産業者の中に女性が占める割合が低いので、『女性=業者じゃなさそう』の推定が働くのだそうです。また、しつこい営業攻撃をかけられそうになった時は、『主人と相談して決めます』…の決め言葉で何でも流せます。『女性=半人前』の推定を悪用出来るのだそうです。

『ご多忙の所、恐れ入ります…』的なソフトな導入部分1分以内。『業者じゃない』という必死のアピールは早めに強調。物件の特定を明確にし、必要とする情報が何なのかを簡潔に伝える。上出来です!…ビジネスマンとしては。売却気配案件について、『坪単価いくらぐらいという噂を伺いましたので、詳細を教えて下さい。』って言う主婦は居ないと思うのですが、何か?

専業主婦になりすますなら、上出来ビジネスマンのような、聞き手に負担のないトークをすべきでない気がします。主婦同士での会話だと、話がよく飛びます。起承転結が理想の形だとしても、起承
転転転転結になっていることが多いです。GReeeeNみたいな感じ。この形に当てはまる業者欺きトークの例ですか?書きません。弊社に掛かってきたら面倒ですから。…イジワル?
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