クリスマスの今宵は、ある不動産屋の営業マンが愛する奥様のために東奔西走、七転八倒、四苦八苦した、
心温まるロマンチックなストーリー…ぽいものをお送りします。
出張にかこつけて一人暮らしの女性の部屋で夜通し『運動』してきた彼は、翌朝何食わぬ顔でビシッとスーツを着こなし、いつものように出社してきました(よくある話)。しばらくして、事務員さんが異変に気付きました。『ねぇ?何かイイ匂いがするわよ。』運動している間は女性の部屋にかけておいたワイシャツが…アロマの香りに燻製されてしまったようです(よくある罠?)。
脱いだワイシャツから発する匂いなのかどうかを事務員さんに確認してもらうために、手渡しました。『くんくん。確かにココから匂うわ。』匂いの発生源は特定出来ましたが、残念なことに、勢いよく鼻を近づけてしまった事務員さんの真っ赤な口紅の跡がハッキリついてしまいました。
『いっそこのシャツ捨てちゃえば?』最愛の妻が特別にあつらえてくれたワイシャツがなくなってしまったらいずれバレるからダメとのことでした。口紅は専用の染み抜き剤で落ちましたが、消臭効果が高いと言われているスプレーを使っても、アロマのいい香りは全く落ちません。
香りに臭いを付ける作戦に賭けました。嫌がる同僚営業マンを誘ってホルモン焼き屋さんに入り、脱いだワイシャツを肩にかけて臭いお肉を食べ、落ち着いたらシャツを持ってひらひらさせながら店内を動き回り…臭いシャツの出来上がり!『ただいま~。同僚と焼肉食べてきた♪』
彼は、愛する奥様を傷つけないように一生懸命努力することが愛の証明なのだと熱弁します。『出来た嫁』は、気付いているけど気付かないフリするものですけどね。傷つけないように隠蔽工作する夫と、気付いているけどその素振りを見せない妻。愛に溢れるご夫婦のお話でした。
メリクリ