いつからかは正確に覚えてませんが、遅くとも小学生の時には毎週折込広告の間取り図を楽しみにしていました。チラシを並べてカラフルな鉛筆のキャップを人に見立て、隣の家のお父さんお母さんまで動かして、一人で『ごっこ遊び』をするのが密やかな楽しみでした。貧乏臭い自覚はあったので、友達の前では買い与えられた人形用の家や着せ替えの出来る人形を使ってました。人形の家は毎週買ってもらえませんが、チラシは毎週変わるのが嬉しかったのです。
子供の頃から全幅の信頼を置いていた不動産のチラシに、ウソがいっぱいあると知ったのは、大人になってから。家財道具が大きいので、玄関から入るのか、やむを得ず窓から搬入する場合はクレーン車を停めるスペースがあるのか、間取りや間口が重要です。…が、メジャーを持って内見しに行くと、ウソに気付きます。3DKを見に行ったら2LDKにリフォーム工事中とか。
不動産屋さんに、『図面と全然違いません?』って聞くと、逃げるように、『現況優先でーす。』って言われます。優先順位を争う気はありませんが、『現況どおりの図面をちょうだい!』って思ったものです。面倒臭い注文を付けると同業者から嫌われるから言えませんが。文句を言えなくするために、図面の一番下に小さい字で、『※現況優先』って書いてあることが多いです。
私は、その言葉を入れる場所に文句を言いたいです。
帯替えをする時に、隠したい帯と、『※現況優先』 が重なっている場合、困ります。全部まとめて隠した場合、営業マンが 『現況優先でーす。』って言い逃れが出来なくなるかも知れません。パート基本業務である帯替えに手間取ります。最初から目立つ所に堂々と書きましょうよ。『この図面はウソだらけです。』って。

現物を確認せずに図面作ってますが、何か?※だいたい月1回程度更新されている、
不動産業界の現状…毎月厳しくなる一方ですね。不動産業者さんは、お部屋の状態よりも業界の置かれた立場を気にするべきかも?