某日本料理店へ行きました。個室を予約していたので靴を脱いであがるのですが、脱いだそばから靴を預かってくれる小僧さんみたいな人が居ました。そのお店で修行しているようです。驚いたことに、いつの間にか個室のふすまが少しあいていて、さっきの小僧さんが中の様子をうかがっていました…ベストタイミングで次のお料理を用意するため?化粧直しに中座すると、ベスト過ぎるタイミングで現われて、化粧室前から元の個室まで案内されました…聞いてたの?
それで料理の腕が上がるのかどうかは、『?』ですが、日本の社会は厳しいです。フランス料理店だと靴を預かる係は居ないはずです。修業中の人は皿洗いから始めるようです。生意気な態度だとシェフが意地悪して、ソースを作ったフライパンにスグ洗剤をかけてしまいます。『コイツ、いいやつだな!』って認めてもらえるようになると、そういう意地悪がなくなるので、先輩の作ったソースを舐めて味を覚えることが出来るようになります。要領を覚えるのも修行のうち?
色んな不動産屋さんで働いてみましたが、事務員さんで最初からきちんとお仕事を教えて下さる方はほぼ皆無。私にスキルが足りないせいでしょう。芸の幅を広げるために転職しまくっているのですから、『何でも覚えたいです!』オーラが出てしまいます。時々、カスタマイズしたがって下さる営業マンが現れて、新しい芸を仕込まれます。転職した甲斐があるというものです。
自分と同じことが出来る人が1人増えると、有給を使って旅行に行っても留守を任せられますし、忙しくて困っている時にラク出来るはずですが、なぜ、事務員さんたちは、わざと隠すのでしょう?『あとから来た人の方が使えるってことが周囲にバレたら困るっていう保身のため?』…って言ってみたとして、それで、『大正解!ご名答!』って誉められることは無いでしょう。ウソを教えられないためには、黙っておとなしくしているのが一番です。

口ベタなので、うまくお願い出来ませんが…押してください。