派遣会社の登録に行くと、必ず聞かれます。『お茶くみ、出来ますか?』チリンとベルを鳴らせばお茶を持ってきてもらえるような家に住んでいる訳でもないので、当然、自分で出来ます。ここでの『出来る』は、『それを拒否するほどプライドの高い人じゃありませんよね?』ぐらいの意味かも知れませんが。お茶くみを屈辱と感じる女性は、不動産業以外でご活躍願います。
そんなことばかり聞くせいで、『OL=お茶を出すだけ』って思われてません?公務員の女の子と友達ですが、『民間企業の方が刺激がありそうだから転職したい。』って言われました。『今はほとんどの業界が厳しいわよ。』ってヤンワリお引き留めしてみると、『私、お茶の作法は完璧に知っているから、中途入社でもちゃんとOL出来るハズなのよ!』と、自慢されてしまいました。お茶を出してコピー取るだけでお給料もらっていると思われていたなんて、ショックです。
お客様にお茶をお出しするにあたって気にしておいて欲しいルールは色々とございます。彼女がアピールしているのは、その部分でしょう。【湯呑を温めておく。茶葉に合った温度のお湯を使う。お盆と茶卓を使う。サイドテーブルの無い部屋では、左手で持ったお盆の上で茶卓の上に湯呑を重ねる。重ねる直前に湯呑の底を清潔な布巾に付けてみせる。偉い順に相手の右側からお茶を出す。
茶卓の柄の方向 と湯呑の絵の向きに気を配る。】などなど…。
会社の応接室はお茶席ではございませんから、誰も事務員のお手前を見たいなどとは思っておりません。どこの会社にも、『事前に茶卓の上に湯呑を載せておいても良い』等の簡略化されたルールがあるはずなので、それを先輩に教えて頂くことが、初期の段階での大切なお仕事です。意地悪されずに会社のルールを教えてもらえる事は、スキルの一つだと思います。

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