顧客だった頃、占い師さんは敵ではなくて味方でした。学割千円とかで、面倒くさい説明は抜きに、『今の彼氏とは別れなさい。西の方角でいい出会いが待っているから』…とか、教えて下さるんです。ありがたい存在だと思っていました。私は喜んでお金を払う側の立場だったから。
求人誌が愛読書になった頃、面白い求人を見かけました。『占い師募集。初心者でも構いません。お客様の悩みに耳を傾けるのがお仕事です。』って。時給も悪くないので試してみたいと思ったのですが、連絡先が携帯電話の番号だけなのが何か怖くて、やめました。『私ごときインチキ占い師にお金を払う顧客が居たら申し訳ない』という気持ちもあったかも知れません。
なけなしの千円札を差し出していた頃は気付きませんでしたが、占い師さんの中にはお金を貰うためなら手段を選ばない人が居るらしいのです。大金を扱う不動産屋さんになってから気付きました。エリア外へ出ていく顧客に『悪い相が出ているから引っ越してはならない』って言うんですね。『大きな賭けに出てもいいですか?』って聞かれたら『ダメです』って言うのが普通なのに、占い師さんが言うと特に『じゃあ、やっぱり不動産取引の話は流そう』ってなるんですよね。
だから、不動産屋さんで『占い師嫌い』って言う人は多いみたいです。…なかには、個人的に信用できる占い師さんもいらっしゃるんですけどね。そんなこと言ってる私は、『騙されてる』って言われますけど。不安を煽る手段はさておき、心の平安を供給する、いい商売です。プライベートでも敵対することになるまでは、そう思っておりました(戦いの詳細は午後に♪)。
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