ある厳かな不動産会社にて。
宅建業法が激甘に見えるほど、厳しいルールがいっぱいです。
契約に至るまでの間、「別に誰にも迷惑かけないのに?」と、文句を言いたくなるような細かい無数のルールを厳守しなくてはなりません。
その中の一つに、かなり早い段階で、取引先企業様の会社謄本を(最初の締め切り時にはオンライン可)取得しておかなければならないというものがございます。
それを忘れていたことに気づいた営業さんがいらっしゃいました。
今すぐ取ってと言われてオンライン取得しました。
「こことここの日付がまずいですね」
「オンライン取得はファックス受信と違うから、うまく誤魔化してね。」
ファックスだと適当にカスレとか付けて誤魔化せるからラクなんですけど。
私が『キレイ』な仕事をすることで、営業さんや上司が、誰からも怒られずに済むのです。
「がんばります♪」
途中で気づきました。
「代表取締役が最近住所変更されたって登記されていますね。この日付、そのままだと矛盾が生じます。役員区だけ外して取得し直し…も、出来ませんよね?」
住所変更の日付は、おそらく住民票に記載されているでしょう。上の方がどなたも気づかないという絶対の確信があれば、住所変更の日付そのものをいじってしまうことで、営業さんも上司もお咎めナシで済みます。
派手な偽装(作業は地味ですが…)をしたこと自体がバレれば、私はクビでしょうか(別に構いませんが)。営業さんと上司はどうなるのでしょう?
「……。」
「潔く、取得し忘れたって認めてみますか?」
シレッと提出する書類の影に地味な工作があったり、「忘れてました」と白状する前に長い葛藤があったり、目に見えないドラマが潜んでいることがございます。
今晩のブログも最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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