営業マンに「謄本取っといて」と頼まれた場合、気をきかせて
共同担保目録 を付けておくと喜ばれることが多いです。「共担付きで」と指定されなかったのですから、付けておかなくても怒られることはないでしょう。「文句があるなら自分で取れば?ちゃんとした指示が出来ないのなら人に頼まなければいいでしょう?」という強気のスタンスで構いません(私の芸風なら)。
オンライン取得する場合、私は建物の謄本を共担付で取得して中身を確認してから土地の謄本を取得することが多いです。イヤな予感がする場合は、土地に敢えて共担付けません。通常の一軒屋の場合は問題無いことが多いのですが、たまに、大変なことになります。
○私道負担
建物とその底地が共同担保。それ以外に前面道路の一部を所有している場合、道路の持分にも担保が付けられます。道路全体の謄本を共担付きで請求すると、その道路を持っている人全員の担保状況がわかります。営業マンに必要のない情報で枚数が増える可能性があります。
○敷地権化されていない区分所有建物
新しいマンションの場合、底地の権利は区分所有された建物と一体して処分される「敷地権」の登記がされていると思われます。その場合、土地の謄本は通常取得しません。敷地権化されていないマンションなら、土地の「抄本」(=持分のみ)が必要です。土地全体の「謄本」に共担まで付けてしまうと…。
契約が近づいている物件の謄本原本を取得するために、営業マンが法務局に行ってきました(オンライン取得できる「認証文のない謄本」じゃダメなんですって)。厚さ1センチ近い謄本を見た上司が呆れ顔。「…なんで共担なんかつけたの?」
仮にマンションが50世帯で全部の部屋がローン返済中だとします。土地全部の謄本を共担付きで取得すると、50世帯分の所有権持分の登記事項と、50通りの担保権に50通りの共同担保目録が漏れなく付いてきます。担保が複数ついているお部屋もあるでしょうし…。
そんなことで上司に呆れられるの、格好悪いと思うのですが…。自腹で高くついた謄本代を払い、スッキリした抄本だけ持ち帰って「ミスなんか一つもしていません」という顔をするには、あの分厚い謄本は高額過ぎたのでしょうか?いくらかかったんですか?と、聞きたくて仕方がなかったのですが、理性で我慢しました。
本日2度目の記事まで読んで頂き、ありがとうございました。



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又、応援ポッチ! ありがとうございました!!!
厚さ1センチ近い謄本、私も新人の頃、あぶなくそれを
取得しそうになりました。
職員の方にフリーズされ、「あ・ま・り」業者さんで取得される
方はいないと教えて頂きギリギリセーフでした。