そこそこの財を成した祖父が生きていた頃のお話。危篤と聞いて、夫婦でかけつけました。平均寿命をずいぶん越えて、体はあちこち不調ですが、頭だけはしっかりしています。お話も出来ました。
『 ゆり子の今住んでいる町は、昔はまだ山だった。』 ここで普通の昔話をしてくれると、主人の前での私の立場も良いのですが…。 『 隣町に鉄道が来ると思って土地を買い占めたのに、XX電鉄が渋るから、大した儲けにはならなかった。』 不動産でそういうお金儲けしようとたくらんでたんだ…。初めて知りました。
『○○山に別荘を建てたこともあった。』「聞いたことがあるわ♪子供たちだけで泊まったこともあるって。」『そう、その山!あれはいいお金になった。』儲かるうちに売却したから孫の代には残っていなかったわけね…。
『ところで、銀行に預けても大した利息がつかなくて、預けるだけ損しているような気がする。』「そうですね、低金利ですからね。」主人も頑張って会話に入ろうとしてくれました。『今の時代はネットで株の売買が出来るからありがたい。△△とか□□でだいぶ儲けた。』「すごいですね、ネットで株の売買もなさるんですね。」と、優しい口調で言う主人の顔はひきつってました。
『遺伝って怖いね。』帰り道、主人に言われました。私、お金に全然執着していないつもりなんですけどね。他人から見れば同じですか?
生前の祖父と話した最後の会話は、不動産でちょっとだけ儲けただの大儲けしただの、株は儲かるだのという話ばっかりでした。サービストークなどではなく、その時一番話したいことを話してくれたから、まあいいです。お金の話、キライじゃないし♪
今晩のブログも最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



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ご冥福をお祈りします。
でも、天命を全うされたようで、きっと幸せな人生だったんでしょうね。
最後まで不動産や株の話が出来る人生って凄いですね。
悔いを残すのじゃ無く思い残す事無く旅立てる、そんな人生を生きたいですね。