『何か面白いお話、聞かせて下さいよ~♪』//////。『昼間からソレは、大っぴらに笑えません。もっと、不動産屋さんならではの。』『俺を仲介業者扱いしないでよ。今までの地上げの経験から為になる話を特別に教えよう。』『そういうの、好きー!』かわいがって下さったおじさんとの会話です。
『今、○○が建ってる所ね、地上げしたの俺なんだよ。その時のお話ね。覚えとくといいよ。』『へー。』ナニナニ?足元見てひどく値段を吊り上げてきたバアサン相手に四苦八苦してきた?…で、よくよく考えたらそこじゃない方の土地を買えば用が足りるじゃないということに気付き、欲張りなバアサンには一銭もお金を払わず、違う地主さんにそれなりの価格で売って頂いて終了…と。欲張り過ぎると何も得られませんよという教訓で為になるお話は、特に面白く無いと思いますが、何か?
『あっ、足りない?こんな話も覚えておくといい。為になるから。』ナニナニ?居続けると言い張る人と、ここで建てたいと言う人は、二人だけだと対立し合ったまま。そこで地上げ屋さんの出番です。『それぞれに聞いて欲しいこと、強く思っていることってあるんだ。その両方を、俺が全部聞いてあげる。そしたら心を開くでしょ?(以下省略)』…そういうお仕事なんだから当たり前じゃない?
頼んでないのにしてくるお話は下ネタばかり。不動産絡みの面白いのを頼むと特に面白くない訓話を聞かせてもらってきました。『引退する前に、伝えておきたいことがあるから聞いて欲しい!』一種の引継ぎ?『縄伸び。反対語は縄縮み。こういう字を書く。測量する時に使った縄が実は伸びてて(?)あとで測り直したらもっと広かった…ってのが縄伸び。少なめに書いてあったんだ。逆に縄縮みは(以下省略)。覚えといてよ。』素直に覚えましたが、その縄一体どこで使うのでしょう?
聞き流してくれてもいいと言われた話の方が気になります。おじさんから見ると仲介業者はチマチマしてて打ち方がセコい…のだそう。『みんなニコニコとか小さいの狙うからな。地上げを経験したら恥ずかしくてそんなの出来ない。』みんなでニコニコ作ってる卓なんて見たことないけど、あったらカワイイかも。そういう私を『まだまだだな』って言うのが常でした。居なくなると寂しく思います。