元新興住宅地、空家と独居老人が増えて寂しい雰囲気。…になっている所が有るので、建てよ増やせよと開発しまくればいいってものではないと思います。通勤至便な駅徒歩圏の某住宅地を久しぶりに訪れてみると…マンションと幼稚園と保育園と診療所とスーパーが増え、店舗も若い人の喜ぶ業種に入れ替わっています。この町で育った子供達が家庭を持って戻ってきたのでしょう。昔は簡単に横切れた道で何分も信号待ちしつつ、不動産が転生したみたい…と、しみじみ思いました。
実際に輪廻転生したのは、地主さんだったと思いますが。別に土地所有者がどうなって欲しいとかまで思いませんでしたが、『ここだけ草ボウボウに残っててもったいないなぁ』って気持ちは抱いていました。財産を切り売りしないと食べていけない…ってこともない人だったのかしら、何に使われる訳でもない土地が長いことございました。失礼ながら、長生きされたよね…と、振り返りました。
昔の子供たちは草ボウボウの空き地でウサギを放して遊ばせたり、花輪を作ってあげたりしながら機嫌よく(他人の土地で)遊んでいたものです。立ち入り禁止とか言われてなかったし、それが地主さんの望む様子だったのかも知れません。或いは、土地を持ち過ぎていて、そこはどうでも良かったのかのかも知れません。今の子供たちは、草ボウボウの空き地みたいにひっつき虫をお持ち帰りしなくて済む、最新遊具の揃った
児童遊園 で機嫌よく遊んでいます。それが地主さんの相続人さんの希望なのか、開発業者に売却したあとのことまで関心ないのかは、わかりかねますが。
大工さんが自分で住むために建てたのに住んですぐ退去した築浅中古戸建に住んだことがあります。建物は良かったので隣町に引っ越した大工さんに文句を言う気にはなりません。ただ、隣の家のオバチャンが強烈でした。先日、久々にオバチャンを見かけたので挨拶すると、特別おしゃべりな人だったのに会釈のみ。歯が抜けて喋れなくなったそうです。静かになったオバチャンには長生きして欲しいと思います。オバチャンに何かあっても近所には何のメリットもございませんから。