尊敬する派遣社員の先輩に、『お菓子外し』…なる弱い者いじめへの対処法を語って頂きました。路傍の石を凶器に用いる人もいる一方、陰険なOLさんは、どなたかが親切心で用意して下さった菓子折りを、イジメの小道具に用いるのだとか。山分けすると見せかけて、派遣社員とかパートさんにだけ配らず、『こんないい物を貰えないあなたより私はトクしているのよ、いいでしょう?』って見せつけるのだそうです。『そんなことしたら幼稚園の先生に怒られますよ?』『怒ってもらわなくて良いのです。ダイエットにご協力頂きありがとうございまーすって態度を示しておけば良いだけですから。』
これは、『本来もらえるはずのお菓子は、ダイエット中の自分にとっては不要な物』って思うことで対処していますね。相手を変えなくても、自分の考え方次第で被害者面しなくて済むのです。『私の分だけシュークリーム無かったんですけど~』って買ってきて下さった営業マンにおかわりを催促するぐらい図々しいパートさんになった私は、数えるほどしかお菓子外し(事後に回収できたものは含まず)の被害には遭っておりません。買ってきたお菓子を路傍の石のような小道具として使われるよりいいでしょう?
他社さんが菓子折りを持って来るのは会社の看板に対してであって、正社員じゃない自分には関係ないので、『お菓子は労働の対価に含まれていない』…と、普通に思っておけば、『私にだけ配られないということは、ダメージを受けたのだ!』ってリアクションをする必要もありません。給茶機とか、早く出社した事務員さんが用意しておいたポットのお湯とかは、自分用には使わないって信念を貫いておけば、パートの弱点は減ります。不動産会社の営業マンは目配りの出来る方も多いし、お菓子外しに気付いてドン引きされていますけど、そこでし続けるメンタルの強さもすごいなぁとは思います。
自宅に、頂き物だったんですけど、見かけ倒しでイマイチな味の菓子折りがございました。食べ物を粗末にするのも悪いから捨てづらいし、面と向かって、『これ食べて』って言えるクオリティでもございません。これしか方法がないと思い、パートの勤務時間が終わってから給湯室に駆け込み、『一部だけ配った残り』っぽい感じで開封済みの箱を設置しました。翌朝チェックすると、個包装のお菓子がなくなって箱がカラになってました。全然美味しくなかったけどどこのお土産なのか?誰が持ち込んだのか?外した後ろめたさからか?唯一正解を知っている私にはどなたも聞いて来られませんでした。