不動産は高額商品であるにも関わらず、『買い案件=神様』ではない…っていう事情も関係するのだと思いますが。あまりお返事お待たせすると、物件の代わりに反感を買われてしまいます。せめて、お問合せフォーム送信されたら即座に、『承りました。改めて担当から折り返しご連絡いたします。』って自動メールが送信されるシステムだと、お客様は、『もしかして自分の連絡先を入力し間違えたかしら?』って不安になることは防げそうですね。そうは言っても3日も待たされたら面白くないですが、何か?
何日も待たされる理由として考えられることの一つが、定休日です。水曜日だけ全員休んであとは交代で…っていう不動産会社もございますが、火曜や木曜と合わせて毎週連休の不動産屋さんもおられます。法人様がメインターゲットの場合は土日が定休日かも知れません。そういう定休日が連休のところにたまたま有給をくっつけて帰省する営業マンの担当だったのかも知れません。…これで3日分の言い訳はパートの私がしておきました。それ以降は営業マンご自身が直接怒られて下さい…内部連絡でした。
もう一つ考えられる理由は、営業マンに自信が無いからだと思います。なるべく楽に、なるべく高い案件を、なるべく早く、なるべく確実に、あわよくば
両手 で片づけたい!…というのが本能だと思って下さい。で、なるべく高い案件をなるべく早くなるべく確実に契約できそうなお客様に注力しておかないと、今月のノルマ達成する自信がないのかも知れません。『優柔不断そうだけど俺のトークで決心固めさせられそう』…って思う方もおられますが、『ご主人にはまだ言わないで欲しいし、予算も曖昧…って言ってる奥さんで成約までたどり着ける自信がない』…って思う方もおられますから。
お客様が、無言を貫く営業マンの事情を察する必要はありません。レスポンスが遅いことにストレスを感じるとしたら、このままお話を進めると益々ストレスは溜まります。相性の悪い方には、『待ってる間に他社さんとご縁があったみたいで、すみません』って言えば済みますので、深追いする必要ございません。『特別安くて特別素敵だけど長期間売れ残ってる謎物件』に興味を持たれたとして、それは何らかの事情(売主が頑固とか変な条件が付いてるとか)で成約しづらいのでしょうから、『普通の中古物件には手が届かないけどコレだけは運命の出会い』って決めてかからなくても結構です。
連絡待たせ過ぎて印象の悪い業者さんが居ても気になさるな、ということを申し上げたかったのですが。もし、希望エリアの割に予算がかわいらしいとか、決済までに人間関係等の調整に時間がかかりそうとか、高確率で流れそうな話であるとかの御自覚がございましたら、少々反応が鈍い営業マンだとしても、腹を立てずに接して頂きたいなと思います。なるべく確実…という条件で絞ってきた案件がダメだった営業マンに、『まずは内覧一件ノルマ達成』って新たな目標が生じ、『お問い合わせ頂き本当にありがとうございます!』って感謝の気持ちを込めて接してくる可能性がございますので。