ガーデニングを楽しみたい世代、車いじりが趣味の世代、大型犬と暮らしたい世代…おそらく一戸建てにお住まいだったのではないでしょうか。バリアフリーのエレベーター付き生活を始めたくなったとか、ご自宅前の公道を掃除することに疲れたとか、自分で修繕計画を立ててお金を積み立てる計算が面倒になったとか、色んな事情でようやくマンション暮らしデビューされた方が、戸惑いがちなお話はたくさんございます。不動産屋の営業マンがわざわざ、『ご存知なかったでしょうけど、集合住宅ってこんなデメリットあるんですよー。』…とは言わないでしょうから、パートが書いてみますね。
階数は高い方が売りやすい気がします(まだまだ引っ越ししまくりたい方にお勧め)。夏でもアスファルトからの放射熱とは無縁で涼しく過ごせるかも?高層階で注意すべきは、バルコニーです。百円ショップで買ってきたペラペラの草履は風に飛ばされますし、通行人にでも直撃したら大変!横殴りの雨でびしょ濡れになっても気分悪いものですし、室内にて保管願います。洗濯物は腰より低い位置にしか干せない仕様になっている物件も多いです。一戸建てのお庭に出すような物干し竿を重りと一緒に使うことでシーツが干しやすくなるかも知れませんが、規約で禁止されているケースもあります。長ズボンやバスタオルは折りたたんで両端から吊るす等の工夫をするか、転がして移動できるハンガーラックで室内干しするか、浴室乾燥機能や乾燥機を使うかしましょう。
専用庭付きや専用カースペース付きの一階部分は戸建て感覚で住めて便利そうですね。最上階でない場合のリスクは、上階に変な人が住んでいると不快な生活になりかねないことです。躾の出来ていない小さなお子様や特別足音の大きな住人が居るのであれば一階を選べば良いものの、そういう方は安ければ遠慮なく上階に住もうとしがち。うるさい人に苦情を入れて静かになったケースをあまり聞きませんので、これは運次第かも知れません。逆に下の階の方が頻繁にニンニクを使って自炊する方だと、お食事時に窓を開けられないリスクもあります。『臭い物は持ち込まないで』って貼り紙は見たことないので、諦めましょう。シニア家庭は醤油と味噌の香りばっかりでいいですね^^また、タバコの煙のせいで窓を閉めたり、換気扇の下で吸う隣人に対抗して換気扇を最大出力で回すケースは起こり得ます。『禁煙』って貼り紙を見たことはございますが…。
新築マンションだと若い方が多いので、回覧板の代わりにインターネットでお知らせを読む仕組みがあったりします。シニアの多いマンションだとそういうシステムだけでは用件を周知することが難しいようで、集合ポストにポスティングしたり頻繁に回覧板が回ってきたりします。郵便物を取りに行ったら、『非常識な時間帯に洗濯機や掃除機を使わないで下さい!』って大きな字で書いたA4プリントを見つけて、『ほぼ名指しで苦情を入れられたの?!』ってドキッとなさるかも知れません。匿名のどなたかが、特定不可能などなたかのせいで迷惑している…という事実であっても、それを投函された全ての人に文句を言いたいとは限らないので、そこはお気になさらず。多分、『私のせい?』って思わないタイプの方が犯人です(警告チラシの意味なし?)。