不動産ご購入の際、『どうしても譲れない条件があります。』…って口に出して、或いは文字にして、仰ると思います。居住者以外の出資者がおられるなら尚更、『この条件は不動産屋さんに確かに伝えました!』って報告しないといけないでしょう?営業マンは慣れておられると思いますが、奥様も覚えておいて下さい。『予算・立地…絶対無理でしょう?!』って気付かれても、『矛盾してるよね?バカじゃないの?』…とは言わずに、ただ、復唱しましょう。『そうね、〇〇線沿線の、広いお家がいいよね。』
全部の条件を満たす物件を買える訳がないので、とりあえずローン組めそうな物件にご案内しますよね。手ごたえ良さそうな顔色に気付いたら、そこで、復唱するのです。『こちら駅近で築浅で環境もいいですし。』徒歩だと駅まで〇分もかかるし、お世辞にも新しいとは言えないし、近所の工場から何か変なニオイ漂ってるし…って物件でも、内装がとても好みだったようで、一目ぼれされた…って事例もございます。
復唱すべきは曖昧なプラスイメージの表現であって、違うのに新築とか、該当するのに告知事項無しとか言ってはいけません。追加アピールしたい良い点も、お客様が興味を持ちそうな分野の情報から出しましょう。引っ越しが趣味で資産価値を重視するお客様なら、『再開発エリアに近いので価値が下がりにくく、次のお住み替えもしやすいでしょう。』って言えば印象に残るでしょうが、今この瞬間のインスピレーションを最重視するお客様の場合、経年劣化することなど考えたくないので耳に入っても聞こえないのです。明らかな嘘は言わない、長所アピールも選ぶ。…復唱しました。
奥様から口に出す『条件』も出し方を選びましょう。『あなたの実家がそうであるように、リビングの日当たりって大事だと思うのよ。』『家族を思って環境の良い場所を考えてくれるのは嬉しいけど、一家団らんするなら、私はあなたの通勤のしやすさこそが一番譲れない条件だと思うわ。』…なんて如何でしょう?『一番大切なのはあなた。あなたなのよ。あなたの実家みたいに~で、あなたの通勤が一番の条件。』日照も立地も気にしてなかったご主人も、復唱されれば、自分が一番大切だと言われてるんだからそうなのかなぁと思われそう♪…お世辞耐性を持つ営業職には通用しませんが、何か?