一部の高齢者は話し声が大きいし、テレビのボリュームも上げられるようです。ご主人が自宅で気持ちよくカラオケを熱唱されている最中に(スナックの裏とかに住んでいる人の気持ちがちょっとわかりました・笑)、奥様の注文された品物が届いたら、邪魔をされたと言って大声で喧嘩している声もよく聞こえました。おじいちゃんおばあちゃんと同居しているような気持ちで暮らしてきました。苗字しか存じ上げませんが、何か?
喧嘩する声が聞こえなくなってきたので入院されたのかしら?と、心配したこともありましたが、ご主人のカラオケがエスカレートして?いい感じの弾き語りになったので、お元気そうで良かった、と、安心したものです。電子音よりもアコースティックな伴奏の方が好き、という私も、考えの古い人間なのかも知れません。いい声でいい音です♪
買い物帰りに奥様とすれ違い、『いつも上手に弾き語りされてるの、ご主人でしょう?』って声を掛けると、『え?どっかヨソのお部屋だと思いますよ。』って否定されました。『昔はよく弾いてたけど、今は全然。』疑ってすみません。共同住宅の場合は配管とかで遠い部屋の音が近くに感じたりするってよく申しますし?あの音、あの声、そして、この距離感。隣のおじいちゃん以外に考えられないのですが、何か?
いつもの音、いつもの声、いつもここらへんで貯めて…、次ちょっとコード間違う…。聞き慣れると楽しいものです。半径30cm以内しか聞こえない程度のボリュームで勝手にハモらせても頂きました。上手いなぁ…。上手いのに、レパートリー増やそうと思わないものなんですね、余計なお世話ですが。好きになった曲の名前が知りたいです。
たまたま帰宅するタイミングが一緒になった時、奥様に思い切って聞いてみました。『あの、ご主人お元気ですか?』『主人ですか?だいぶ前に亡くなりましたよ。』どうでもいい用件の回覧板は頻繁に回ってくるのに、喪主が誰で葬儀何時からとかいう話は自治会が知らせて来ないんですね!喧嘩はしたけど仲は良くて、テープかCDを何度も再生しておられたのです。あの音、あの声、同じところで貯めて、同じところで間違う。聞こえてくる音は全く同じなのですが、聞くと寂しい気持ちになってしまいます。