短いサイクルで出入りする男の子の顔ぶれが変わるイメージの女の子の部屋で。『処分費用を払うの躊躇してた小さい冷蔵庫、欲しい?』って言うとノリノリで承諾してくれたので、女二人で運んできました。マイカーとエレベーターを使えたとは言え、男手が無いとキツいですね…。『ねえねえ、なんでウチらモテない女が二人も揃ってるみたいに、女だけでこんなの運んでるんだっけ?』※ 『呼べば来る男はいくらでもいるけどさ、これを機に何度でも来られると困るじゃん。』そりゃそうよね。『大汗かいたわ。』『あっ、備え付けの冷蔵庫にオレンジジュース入ってるから好きに飲んでいいよ。』 ※男性=無料運送サービス業と見なしている、と明言した訳ではありません。
築浅のワンルームマンションで、ビジネスホテルのセーフティーボックスみたいに(私にはそう見えました)小さな冷蔵庫が流し台の下に埋め込んでありました。普通に扉を開けると、ゴロンと牛乳パックが手前に落ちてきて、『あわわわわっ!』って言いながらギリギリ受け止めると、『ソレいつもそうなるから気にしないでね。』って言われました。冷凍庫付いてないのが悩みって言ってたけど、そもそもサイズが悩ましいんじゃなくて?私、いいことしたなあ!お礼にご飯おごってもらってますが、何か?
家族が居ると自炊が当たり前で大きな冷蔵庫を持つようになると思いますが、住宅事情を鑑みなくて済むなら、もっともっと大きな冷蔵庫をもっともっと置きたくなりません?(電気代は余計にかかると思いますが、それは忘れて…。)そんな思いを日々抱いている主婦のお客様にささやくべき不動産屋の営業マンが内覧中に使ってみるべき魔法の言葉はコレ。『ほら、スーパーが見えるでしょう?あれがあなたの冷蔵庫代わりになるんですよ!』多分、奥様は嬉しそうな顔をなさることでしょう。自由に引き出せる個人の冷蔵庫じゃなくて、購入前の商品が並んでいるだけなのは百の承知の上で、不動産契約のオマケに特大冷蔵庫が付いてくるような気分になるのです。
同じ理屈で、サービスルームをストックでいっぱいにしなくても近隣にホームセンターがあれば倉庫代わり。では、冷蔵庫代わりと倉庫代わりのどちらが近いのが便利か?私は倉庫代わりに頼らずに常温保存可能品は自宅にストックしておいて、長期保存不可能な物を買いに行きやすい冷蔵庫代わりの近くに住みたい派です。ところで、スーパー側は自らを冷蔵庫代わりと呼ばれることを、ホームセンターは倉庫代わりと呼ばれることを、快く思っておられるのでしょうか?女性を不在中に勝手に掃除しておいてくれる掃除機代わりだとか、自動調理機能付き電子レンジ代わりだとか言ってる男性はモテませんよね?営業マンが使うべき魔法の言葉『〇〇代わり』は、周りに聞こえないように小さな声でささやくのが無難でしょう。…ご主人に疑われないようにご注意下さいね。