不動産屋さんのお客さんが悩みがちではないかと思う論点は、『持ち家か賃貸か』と、『一戸建てかマンションか』だと思いますが(…営業マンとよくご相談下さいませ)。パートさん目線での悩みは、『直接雇用か派遣社員か』…です。今打った文章をプレビューしてみて気付きました。お客さんがそう仰る時に従業員が思っていることと一緒、『ふーん、どっちでも正解なんじゃないの?』って思われますね、コレ。
今、人手不足だからなのでしょうか?いい年になっても頼んでなくても、派遣会社からお仕事のご紹介を頂けるのが本当にありがたいです。4割ぐらい派遣元に渡したあとでも時給は安くないのもありがたいし、交通費が自己負担な割に所得税は普通に天引きされるとかのデメリットだけをもって登録しないのももったいない気がしております。飽きっぽくて3年以上同じ所に居るつもりがないのなら、尚のこと。
直接雇用のパートのメリットは、『ここで働きたいなぁ』って思った所を選べることです。働きたい不動産屋さんが派遣社員を雇うほどの予算を取れない台所事情の場合、直接雇用一択となるでしょう。コーディネーターを通さない方が経歴の説明で専門用語を使えて話が早いのもメリットです。交通費が非課税で出るのもありがたいもの。
それで複数支店のある不動産会社に雇われてみましたが、いえ、どこでもそうでしょうけど、パートは下に見られます。私が半人前なのは事実ですが、パートに基本的人権とか労働者としての権利とかが無いと思っている社員によく出くわしました。店長クラスでも正社員以外には有給取らせなくていいと信じている方がゴロゴロおられたことには驚きました(全店のパートさんに感謝されてもいいぐらいギャアギャア騒いで認めてもらいましたが、何か?)。管理職なら労働法ぐらい勉強しておけと言いたいものです。
もっと悪い所だと、要件を満たしていて尚且つギャアギャア騒いだ人だけ社会保険に入れてもらえるという有様(マイナンバーで紐づけしてからは、そういう不正出来なくなったと思いますが)。インフルエンザになった時限定で有給使わせてもらえるなんてありがたいだろうって、皮肉でなくて本当に自分が慈悲深いと思って仰ってましたっけ。
雇用契約書や労働基準法に書いてあるのに守られていないことについて、(最初は)あまり感じ悪くなく、かと言って『人権皆無な身分の人がギャアギャアうるさいなあ』…などと言ってナメられない程度には知的に、説明するために準備する。…ってのに疲れたりもします。店長に『パートに有給なんて付く訳ないでしょう』って速攻却下された時なんか、じゃあ誰なら話が通じるんだ?って調べるのも面倒ですし。で、同業他社に転職したり(履歴書再作成の面倒臭さ<好奇心の勝利)。派遣会社が間に入っていればそういうトラブルは無さそうですけど、就業先が限られてくるんですよね。
ブログをまたプレビューしました。『ふーん。』って思われる話題ですね。駅から近い中古物件か駅から遠い新築物件かどっち選ぼうと、当事者の本音が正解なんじゃない?って状況に似てますね。ずっと働ける正社員だったら、管理職が当然知っているべきことをご存知ないのはマズイ!って一生懸命に説明する気になると思いますし、転職しなければ『またこの手の説明をここでしなければいいけないの?』って思う機会もなくなります。『どっちも不正解だし就職したらいい。』…が客観的な意見かも知れません。