残念ながら不動産業界にはセクハラが多いように思います。ですから女性に勧めづらくもあるのですが…私的には色々楽しいですよとだけ申しておきましょうか。ただね…相手の年齢によっては訴えられかねない側の年齢になってしまいました。そろそろ自分の言動で不快な思いをさせていないか、気を配らないといけませんね。親切にして頂いたおじさま達もこの手の配慮をして来られたのかしらね。見習いたいと思います。
笑ったお顔も怒ったお顔も美しい若手営業マン。戸惑ったお顔もまた、美青年でした。『
【みんな】出払っちゃって…なんかドキドキするよね。』一瞬困惑されても即座にスイッチ入れて切り返されました。『
ヒャッハー!今なら堂々と仕事サボっても怒られないッスね。』お子様っぽい雰囲気を出して色気を消す作戦のようです。百戦錬磨のおばちゃん、負けません。『
彼女とクリスマス過ごす場所とか調べてみたら?』『
彼女どこ住み?』『
そもそも出会いはどこなの?』反省文じゃ済まされない方向へ突入ですね。
『
え?今日は俺がいじられキャラなんスか?彼女は〇町の人ですけどー。』ひとしきり聞いたあと、『
女優さん似の彼女とならかわいい子供しか生まれなくていいわねー』的なセリフが言い終わらないぐらいのタイミングで、大きめの声で言いました。『あっ、〇町と言えば、私が前の不動産屋さんで担当していたエリアですよ。いい街ですよね。そう言えば、〇ビルの噂、ご存知ですか?初めて聞いてからしばらくの間、怖くて寝付けなくなって困ったものです…。』話題を怪奇スポットの方向にねじ伏せてきました。
出払っている【みんな】側でもないのに、普段から透明な空気に同化する鍛錬を重ねてきたせいか、二人きりプラス一人によるドキドキ阻害要因にもサボり密告要員にも認定されなかったことに不満があった訳ではありません。ではなぜ私は、お局様に嫌われる危険を冒してまで彼女が調子に乗って機嫌よくなっている所に水を差したのでしょうか。被害者が男性であっても身を挺してかばおうとするほどの正義感があったとすれば、もっと早く止めに入っていたはずですし、私は何を守りたかったのでしょう?
あの時私は、『もうやめて!』って叫びたいぐらいに苦しかったのです。職場に独身の美青年が居る。その情報だけで気分よく鑑賞できてきたのに、彼女さんとか生々しいエピソードを入れて欲しくなかったのです。私が守りたかったのは、私の心だけ?ハラスメントに不快そうにしているのに気付いた時点でも空気のように気配を消し続けるだけで何もしなかったことを申し訳なく思っています。その後、気分よく鑑賞しようにも、『女優さん似の彼女さんが居る』っていう情報が邪魔をするようになって癒されなくなってしまいました。一番の被害者は私かも知れない…って発言も、許されませんよね。