口数が少なくて不動産に関係ない話をしたことのない営業マンに突然話しかけられることがございます。『あの人、奥さんとラブラブだからね!』って。同じ部署でお仕事を通じて心が通う可能性のある方ならともかく、他部署から私の席までお喋りしに来る方に関しては、呼びつけている訳でもない私がサボり行為について責めを負うとは思えないのですが、何か?
業務上はほとんど絡みどころが無かったけど、同じ部署のある営業マンにはとてもかわいがって頂きました。帰社される時には、もし私が犬だったら確実にしっぽフリフリしていたであろう雰囲気でニコニコ出迎えていたものです。『あ、そうだ。もう何回も読んだ本だから不動さんにコレあげようと思って。』私は本下さいなんて言った覚えはございませんが、この方が奥様と仲良しという情報は頂いております。『えっ?よろしいんですか?ありがとうございます!愛読書を熟読したら、私も隠れファンからファンクラブ会員に昇格できそうですね♪』
人事異動の発表後、お食事に誘われました。『社内でなかなかゆっくり話せないからね。最後に会社の近くで美味しい物でも食べながら話そうよ。』とっても高級なランチを御馳走して下さるそうです!『二人で出かけてる所を見られてもマズイからね、事務員さんも交えて明日のお昼休み一緒に行こうか。』相手の都合も考慮できるところが紳士でしょう?今日言って明日の話でも優しい事務員さんは予定を空けて下さいました。いい雰囲気の美味しいお店が会社の近くにあったことを知った喜びよりも、部署が別々になってしまう悲しみの方が大きかったです。
『しまった!返し忘れてた!』この営業マンが夏に汗だくになっている私を見兼ねて突然配線して下さった卓上扇風機、『ずっと使ってていいよ。』って仰ったからそのままだったけど、下さるとは仰ってなかった訳で…借りパク?それを聞いた事務員さんが仰いました。『あの人に返す必要ないわよ。それ私のだから。私の隣の席だった時にいつも勝手に自分の方に向けてたんだけど、席替えの時に自分の席に持ってっちゃったのよ。手癖の悪い人だから、隣の席だった時は色んな物を盗られたわよ。文房具とか、本とか、花粉症用ボックスティッシュとか。』
『そうとは知らずに使っていて、すみません。お返しします…。』『いいの、いいの。今の私の席はコンセントが遠いからね。もうUSBファン買ったから問題ないわ。』私の退職時に自宅に持ち帰るのも気がひけるので、後任のパートさんに帰属と経緯を説明した上で、引き続き使って頂くことにしました。ご本を頂いたこともあるけど、読んですぐ売却したので手元に現物は残っていないことについては、『犯人は誰かわかっているけどその本が自分の物だったかどうかは確認できないからいいわ。』と、事務員さんに許して頂きました。もう、盗品ダメ!絶対!!