複数名同時採用された新卒の社員さんたち…。夢とか希望とか期待とか宿しているせい?目がキラキラしていて…まぶしいです。『若いなぁ』って思うと同時に、『こんな感想を持つ私ってばトシとっちゃたのね!』とも思います。そんな年長者が、若い方に聞いて頂きたいお話です。
もちろん、掛け持ちバイト禁止の不動産会社にお勤めの方はダメですよ…。たまにパートの後でアルバイトに出ることがあるのですが、そちらで気付かされたこと、それで今更ながら世界がつながったような大発見をしました。みなさんにとっては、ただの小さいお話ですが、何か?
私が10歳ぐらいの頃、『20歳以上は大人だし、大人の言うことは正しいし、先生のおっしゃることは聞き入れるべきだ』って教わったものです。でも、20代の先生のおっしゃることが間違っていて、指摘すると逆切れされるし、『先生は大人なのにどうして大人気げないのかしら?』って首をかしげていたものです。20歳ぐらいになると、『自分が悪い時は非を認めて謝るべし…って躾をされないまま年月が経過して成人しちゃった人はいくらでもいるものだ』…という真理に気付き、子供が思っているほど大人は大人でないということがわかりました。
子供と大人に体格差以外の境目なんて無いのかも知れないなーって思い始めた30代、新卒若人のキラキラ瞳にあてられて、『全然同じじゃないオバチャンが厚かましいこと思ってスミマセン!』って一人無言で反省しました。ピカピカの新しいスーツもよくお似合いですよね…。
20代の社員さんが新入社員に研修してきたあと、『あいつら、学生気分が抜けてないのか、先生っ!て呼んできやがる…』って仰るのを、30代女性社員と一緒に笑って聞いていたのですが。次に研修してきた彼女が、『そこまでトシ離れてないはずなのに、間違って、お母さん!って呼びかけられました…』って笑えない報告をして来られました。彼女は未婚なのよ…。
さて、私の夜のアルバイト。学習塾で主に中高生を受け持ってきたのですが、『どうしても代理の先生がこの日必要だから』って頼まれて、『今日絶対に残業できません』宣言をして夕方から小学三年生クラスを見てきました。そちらでは教室に蔓延するテンションが高過ぎて生気を吸い取られるような心地でした。『〇〇クンは小生意気なこと言って大人を困らせる子だけど悪い子じゃない』って引き継ぎを受けてきたところの〇〇クンに、言われました。『先生、今日で〇ページまで進まないといけないからペース配分に気を付けてね。今から急ぐと間に合うと思うから大丈夫だけど、覚えといてね。』あ…ありがとうね、〇〇クン(たじたじ)。
私が〇〇クンぐらいの頃、『先生のやり方だとダメです!』って言い方しか出来ませんでした。言いたいことを伝えたあと、『大丈夫だけど、覚えといてね。』なんて柔らかいダメ押しをするとか高度な話術、今の私にも出来ません。状況判断力とか話術とか、臨時で来たパート上がりのオバチャンよりこの小学生の方が格上でした。年齢=人格習熟度ではなかったのです。
だからこそ、新入社員のみなさん!不動産の知識とか経験は、私たちの方がたくさん積んでいるかも知れませんけど。けど!主任以下の先輩を『先生』とか『お母さん』とか呼ばず、同じ会社で働く仲間という認識で、とりあえず苗字にさん付けで呼んで下さい。お願いします。あとね、『だって、僕(22)より母(48)の年齢の方が近いじゃないですか?』…なんて残酷な事実は指摘しないで下さい。『そういう風に見られているのか。』って気付いてショックでしたよ。