ビル建設会社(ゼネコン)に発注するお客様→一戸建てを受注する建設会社(ハウスメーカー)のお客様→マンションを建てる会社(ディベロッパー)のお客様→建売住宅のお客様→中古物件(仲介)を買うお客様→賃貸アパートを借りるお客様。不動産業者(又は建設会社)と接点を持つお客様も様々で、物件所在地が同じような場所(…ビルと一戸建てが?!)だとしたらだいたいこんな順で払う金額が高いのかなとイメージしています。築年数が結構な中古マンションを購入する場合と、一等地のマンションを借りる場合とでは手数料の額が逆転しそうですが。
今回は例外とはならず、私は一番安そうなお客さんとして色々案内して頂いています。居住用賃貸物件を扱っていれば自社に利益を出させたいところですが、無い分だけ選択肢が広がるのだと前向きにとらえましょう。広大な事業用物件を扱っておられる不動産屋さんでは当然に新人っぽく見える若い営業マンが担当されています。それだけでも上客じゃないという感触がありますが、『いえ、そんなに高い賃料は出せません…。』などと言うと、『エリア全体で特に安いお客さんだわ、私!』って思わざるを得ない顔をされてしまいました。…ショボン。
仮に私が営業マンだったら…。安かろうが高かろうがお客様はお客様、一人一人丁寧に対応します。冷やかしだろうが嫌がらせだろうがお問合せはお問合せ。一件一件真面目に対応します。優柔不断でドタキャンしそうオーラ全開だろうがエリア内で有名な買う買う詐欺とあだ名されているマニアだろうが買い付けは買い付け、毎度毎度本気と受け取って毎度毎度売主様に大迷惑をおかけします。…ダメだわ、3カ月で自主退職コースまっしぐらだわ。
なので、不動産屋さんの立場も営業マンの心情もお察しします。ただ、安い客なりに真面目に探しておりまして、営業マンのヤル気が出ない分は自分のヤル気でカバーしましょう。そこで私は自分の投げたブーメランが長い年月をかけて突き刺さったような気分になってしまいました。物件検索サイトの地図部分をクリック、拡大拡大拡大…?!『当該地』部分が交差点のど真ん中に刺さっていました。そんな所にマンション建てるの無理だし、雑に作られた地図だったのでしょう。別な地図で場所を特定しました。手間かけさせられている感ございますね。
いつかどこかで私が雑にこなしたお仕事が原因で、上客とは見られていないなりに本気のお客様がこんな迷惑をこうむっていることがあるのかも知れません。お客様は、色んなタイプの不動産業者(又は建設会社)があることなんて知らずに生活されている方かも知れません。賃貸物件専門の業者と不動産投資やら鑑定やら手広く扱っている業者とでは担当者が違ってくるかも知れないとか考えもしないでしょう。取引件数や金額のノルマも無く、時給で雇われているパートだからこそ、上客扱いされていないお客様にも丁寧に対応しなければならないと思いました。