もう少し若い頃ならわからなかったことを理解しつつあります。ある不動産屋さんで上司が『1月生まれって複雑なんだよ…』って仰った時には、『意味わからない…』って思ってしまったものですが、徐々にわかるようになってきました。『早生まれだから実は学年が違います、ごめんなさい…』って問題だけでなく、『旧暦では年末扱いなので実のところ干支も変わってないことになり…』って問題だけでもなく。『複雑』という単語を選ぶ意義が見出せました。
『30歳過ぎたところかしら?』っていう第一印象だった女性が、お決まりのアレを言い放ちました。『私、いくつに見えますぅ?』マナーだと思って自分から女性に年齢は聞かないことにしていますし、よっぽどでないと敬語で話すのでどちらが年上かわかりづらい時でも問い正しませんし、相手が知りたがっている気がすれば干支の話題などでそれとなく伝える程度です。
当該質問が面倒くさい理由は、『30過ぎにしか見えないからって30過ぎと回答したとして、30代のイメージが良いとは限らないし。しかし、26~27歳に見えますなんて白々しいこと言えるほど嘘が上手い訳でもない。28とか29って答えると、本当は30過ぎてると確信してますって答えるのと同じになるし。』…って気を遣わされ、正解を当てるのが正解ではなくなるからです。
それで、『面倒くさい質問されちゃったなぁ…』って顔で黙っていると、ドヤ顔で、『こう見えて私、結構いってるんです!』とまで言われました。30過ぎにしか見えない人が30代の私の前で結構いってると言うってことは実際…いやいやいや、40代の肌ではないし…。この、面倒くさいだけで全然興味ないクイズの正解は、一年以上経過してから唐突に(これまたドヤ顔で)告げられました。私と同い年の人が、私と同じ年齢のことを、『こう見えて結構いってる』って表現していたのですよね。確かに実際より若く見えるから、『こう見えて』って表現に間違いはありません。でも、『結構いってる』って失礼じゃない?あ、でも間違いではない…わね…確かに。
この面倒くさいタイプのことを、『コミュニケーション能力がちょっと複雑な人』、って呼ぶと、日本語能力の低い人が選び間違えた単語みたいに聞こえますが、そうやって自分を低く見せることも可能な大人であることをアピールできます。1月12日、当ブログの誕生日を迎える度に上司の言葉を思い出して、『複雑って表現を選んだ意味がよくわからない…』って悩んできたものですが、理解しかけてきて、当時の上司の年齢に近づいて大人になってきたなと、今年は思えるようになりました。とても面倒くさい手段で大人アピールしてすみません。
本日お蔭様でブログ開設して6年経ちました。今は複雑な女心をこじらせていますが、当時の上司の年齢に追いつく頃には面倒くさくない大人の女性へと成長しておきたい所存です。
複雑がらず、ポチッとご祝儀を♪