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Author:不動ゆり子



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芸の幅を広げるべく、コストパフォーマンスの高さを武器に転職を繰り返して不動産業界を漂ってます。

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モモ

真面目にブログ更新しなくちゃ…とは思いつつ、夜のテンションで妙な文章が浮かんだまま消えないので、書かせて下さい。万人向けではない小説なので不快に思われたらすみません。


危険な視線を感じてモモは隠れた。隣家の窓から身を乗り出しながらつぶやかれた言葉は隠れなくても聞こえない程度の声量ではあった。『また成長したね。来月には来てくれるんだよね?モモ…』気持ち悪い笑いを見ずに済んだのであるから隠れた甲斐は有ったのだろう。

このモモが天に召されて長い年月が経った。ようやく、その気持ちを理解しようとしている私が居る。見る者にも見られる者にも感情は有るのだ。なぜ、気付かなかったのだろう?


(c) .foto project


不動産屋さんで事務のお仕事が片付いたあと暇そうにしていると、『パートさん要らなくない?』って思われちゃいそう!当初はそう考えてのパフォーマンスでしたが、今では癖になってしまって、することがなくなっても止まらずに、手を動かしています。忙しい時期に放置していた文房具の在庫スペースを片付けたり、乱雑に入り乱れた住宅地図を綺麗に並べ直したりしていると、自分も楽しいし、社員さんにも気持ちよく使って頂けて一石二鳥です。

そんな作業に夢中になっていた私に、ある営業マンが声を掛けました。『不動さんの後ろ姿、見てるとさ…。ピーッ(自主規制)したくなるよね。』AT車でRレンジに入れた状態でアクセル踏むって意味かしらとか、背中という意味でbackという単語を使われたとして何らかの善意的な意味でもあるのかしらとか色々考えてみたものの…。困惑顔で振り返る私を見下ろしながら腰を振るような動作をして見せている様子、どう考えても悪い意味しか無いように思いました。

ちょっと怒った顔をプイと逸らして作業を続けていると、昼間向きでないセリフがどんどん後ろから続きます。仕方がないので口をへの字に曲げた顔で睨みながら振り返り、腰をひねって腕だけ後ろ向き…って楽しい作業に集中できない姿勢をとるようになってしまいました。


(c) .foto project


昼間だし二人きりでもないし、その時私が感じたのはただの不快感。その後、怒鳴られた時には恐怖を感じて泣いちゃいそうになりました。夜だけど二人きりではないし、ガヤガヤうるさい居酒屋だから至近距離に居ない人には大声出さないと聞こえないから、怒鳴るのは自然だったかも知れませんが。『パートさんは二千円でいいよ♪』って言われたから、カバンの底に有るお財布を取り出そうと後ろを向いた時でした。『だから背中向けちゃダメって言ってるでしょ!!俺すっごく酔ってるから本当に危ないよ!!』目が笑ってないし、冗談とは思えません。

こんな衆人環視状態ですら背を向けただけで危ないことになるのでしょうか?怖くて聞けませんでした。この営業マンは私の後ろ姿を見ることによって高確率で危険思想を連想する癖が付いているようです。今まで後輩のかわいがり方とか見てきて本当にいい人だなと思ってきましたが、『なんでお顔じゃなくて背中でスイッチ入るんですか?』…って気軽に聞ける雰囲気ではありません。人として尊敬してきたので普通の話題もしたいのですが、ゴルゴ13みたいに背中絶対見せない習慣でも付けるまで、怖くて喋れそうにありません。



子供の頃、隣の家のおばさんは確かに私に言いました。『ゆり子ちゃん、ほら見て!うちの庭にニワトリ居るでしょ?大きくなったら食べさせたげるからね♪』(農地ではない、住居地域でした。)クリスマスにモモ肉を丸かじりさせてもらえると思い込んで、その成長をニヤニヤしながら見守ってきましたが、(私はモモと名づけていた)ニワトリはペットとしてのびのび暮らし続け、そのまま天寿を全うしたらしく、隣家は新しいペットとして猫を飼い始めました。

食べられる部分なんてほとんどないヒヨコの時にモモと出会っていたら、私は食べ物ではなくペットと認識していたのかも知れません。学校でイヤなことでも有ったら愚痴を聞いてもらう相手に選んでいたのかも知れません。ただ、出会った頃にはいい大きさに育ったニワトリであり、『右手であの部分を掴んで左手であの部分を支えてからこのお口であの部分に噛り付いて…』って食欲を満たすための想像の対象としてしか見られませんでした。

仮に、『お願い!愚痴聞くぐらいのことはするし、生かしてよ!』ってモモに命乞いされたとしても、『成長期の子供の食欲を甘く見ないでよ!』なんて言いながらかじりついていた気がします。煩悩と戦おうとする前の自分のことなんて、自分でも信用できませんから。


背後に隙のあるパートとしてではない出会いだったら、この営業マンは違う見方をしてくれたのでしょうか。私が『不動産屋さんで働くことすら初めてです☆』っていう初々しい営業職として出会っていたら、お仕事必死で覚えようとメモをとる背中を優しい先輩の顔で見守ってくれたのでしょうか。思いつく限りのありえない仮定を想像しながら、これでもか!ってぐらい腰をひねって文房具の在庫を整理しつつ、険しい顔を社員さんの側へ向けています。

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