円満退職できそうな不動産屋さんでの出来事。最低限の礼儀として一ヶ月前までに辞意は表明しますが、業務に支障をきたさないように気を遣うなら、業務内容によっては余裕をもって引継ぎし始めておきたいものです。今回はうまい具合に不動産業界での勤務経験があって今すぐ就業できるというパートさんを見つけてきたということで、経験者には難しくない業務内容なので二日もあれば大丈夫と判断しました。一日で説明してあとは雑談とか♪
第一印象は、『おー!キレイな人妻さん☆』。面接したという店長さんがゴキゲンなのも納得です。第二印象は、『頭の回転が早いなぁ』。あの時給でこの人材とは、運のいい会社ですこと。いい予感しかしませんでした。『初めまして、不動ゆり子です♪って言っても私の名前じゃなくて営業マンのお名前を先に覚えてあげて下さいね☆』…などと余計なこと言いつつ説明開始。
『弊社が他の不動産会社と一番違うのはこういう点で…いわゆる○○はこちらでは●●と…』不動産業界用語が出てくると能面のような表情になってしまうのは、なぜ?『参考までにお聞きしますが、今まで働いていた会社では主にどういう業務のご担当でしたか?』…それはマズい!この方、ブッカク(
物件確認 )すら御存知ないらしい。二日で全部覚えて頂くなんて無理です。
『あ、なるほど。ちょっと座って待ってて下さいね。』ゴキゲン店長に至急報告(面接でお顔を拝見する以外の何をしてたのかしら?)。『とても上品な会社で社有不動産のリストを作るという上品な業務のみ担当していたそうで、不動産事務の経験は無いそうです。なので、私しか説明できないことのみ引継ぎます。基本的なことは他の社員さんたちに教えて頂くことになりますが、頭の良い方なので間もなく私以上のパフォーマンスが期待できるようになるはずです。』

現在直面している問題とその理由を手短に説明し、見通しが明るい旨を伝えて締めくくるという上出来の報告が出来たつもりでした。店長は苦笑いしながら、『あっ、弊社のような下品な仕事はしてないってこと?言いたいことはわかりました。全力を尽くして出来る限りこの下品な業務の引継ぎしてね。』って仰るので、何か言葉の使い方を間違えたのかな?と。
専用ソフトのトリセツはコレ、社員さんの名前の入った座席表はコレ、電話番号リストはコレ。あと、私でしか教えられないことと言えば…。『店長は優しいので些細な事務の内容とか気軽に聞けます。事務員さんの中でも○○さんは特別優しいので困ったことが有れば何でも相談できます。専用ソフトを使いこなせるようになったら○○さんのお仕事がラクになるように手伝ってあげて下さいね。』引継書に書けないことを主にお伝えし、私の退職後に業務を教えて頂きたい社員さんには、『私のせいで迷惑かけることになりますが…』と、お願いに回っておきました。
『顔がキレイだから何とかなるだろう』…という面接時の店長の思い込みが原因で、バタバタしながらの引継ぎとなってしまい申し訳なかったです。その後、新しいパートさんは優しい事務員さんと仲良く過ごして楽しみながらお仕事続けられているみたいで良かったです。