何もやましいことは無いけど、都度、『今日こうしてお茶したことは誰にもナイショだよ。』って言われるので、会ってないことになっています。電話やメールも無かったことにしろとのことで…。なんでナイショなの?その方が継続するのだそうです。何年か友情が持続しています。
彼が不動産業界を去ってから商売を始めることになった時、どこに出店するか考えているとのことで、約束通り真面目にレポートを提出しました。『一家に1~2台は自動車を所有するような風潮で、休日の駅前は人通りがまばらです。平日も、駅から自転車置き場までの短い区間にある通路に面する店舗以外は閑古鳥です。私の勤務する不動産屋は空中店舗で閉店するほかない雰囲気です。駅前の人気マンションの管理人さんは通路沿いの不動産会社の人にしかポスティングさせないと宣言しており、同業他社がこの駅前に入ってくるのは難しいようです。』
通路沿い路面店舗に限ってはテナントさんが全部埋まっています。私の勤務先のすぐ向かいが安く募集かけ続けているので値交渉してみてはいかが?っぽいご提案はしましたが、結構遠い所でのご開業となりました。向かいなら頻繁にケーキをご馳走になれると思ったのに、残念。
こうして不動産業界に見切りを付けた彼ですが、新しい商売でも稼げないので悩んでいるとのことでした。楽しかった業界の現状を知りたいから現役のパートさんとして教えてねって言われると、その都度、レポートします。最近のお題は知らないことだらけで調べるのに苦労します。
『敷金が数百万円、賃料ゼロ円で、大家さんが多額の敷金を銀行に預けて数パーセントの利息を得るなり投機費用に使うなりして儲けるシステムは、崩壊しつつあります。現在はどんどん低金利に推移していて、日本と同様、敷金が少額である代わりに利回り数パーセントになるような額の賃料を請求する物件が増えています。まとまったお金のある人に有利なシステム(チョンセといいます)が終わりつつあるのに、今年は日本から移住する人が急増しています。』
『留学経験者や帰国子女を積極採用してきた大手不動産会社がまだ進出していない国です。権利の登記について日本とはかけ離れた慣習があるので取引後の買主ケアが必要でしょう。決済当日に売主の担保抹消→所有権移転→ローン設定という流れで登記する日本と違い、融資した銀行に所有権が移転されます。完済後も銀行から連絡をする習慣がないので、買主が必要書類を揃えて銀行に出向かないと、いつまでたっても所有者として登記されません。』
楽しく働いていた昔を思って連絡下さると嬉しいですね。一緒にケーキ食べたいだけでそれ以上のことは考えてないんですよね?次お会いした時に、顔が見たかっただけ…なんて言われたら照れちゃう♪…その前に新しいレポート作っておかないと!勝負下着を揃えてデートするより手間かかる相手だけど、プラトニック友情のために
頑張ります(昔の口癖が直りません)。