複数箇所に営業所を置ける規模の不動産屋さんで、パートに与えられたパスワードでは、物件管理ソフトのアクセス権に制限がございました。侍女のように秘書のように従ってきたお局様がお手すきの時に、『営業マンからこういうご指摘を受けました。』って報告して、私ではアクセスできない部分の修正をお願いしてきました。それでバランス良く仕事が回っていたのです。
事務の新入社員が入社してきて、とても素直で良い子なのですが、教育に手間がかかるとかでお局様は疲れておいででした。従ってパートさんにも慣れてきたんだから仕事をもうちょっと任せたいって言われて、簡単な修正ぐらいは自分で出来るように、アクセス制限を緩和して下さいました。事務員3人体制になって社員でも残業しなくて済むようになったとのことでしたが。
ターミナル駅前支店のほか辺境出張所での事務も兼務することになり、お局様は移動が多くてお忙しそうです。申し訳ないけれど、私ではまだ手を加えられない箇所については、何とか隙をついて修正をお願いしてきました。移動が大変大変っておっしゃっているうちに、辺境出張所専属という人事異動になってしまいました。新人だけ置いていかれても困るんですけどー。
最初のうちは出張所に電話を掛けたら、『こっちからアクセスして直しとく。』って言って下さっていたのですが。やがて、『支店のことは支店だけで対応しといてよ。私は知らない!』と、切られてしまいました。そう言われても私の権限では対応できませんが、何か?新人に聞いても、『全然わからない。』とのこと。営業マンの中でパソコンに詳しそうな方数名に確認してみたところ、パートよりアクセス権限が弱いことが判明。その中途半端な状態で私は調査中断しました。
恐らくお局様は悪意的に支店を助けないようにされたのでしょう。都合いい時だけ利用されている状態を悪意的にとらえられて。恐らく社内の誰にも引継ぎせずに、自分だけが知っている情報を握り続けていたいのだと思います。会社にとっては困った事態ですが、いつクビになるかわからないパートが会社の困った事態を救うために大物相手に戦う気力もございません。
固く心を閉ざしたお局様も急に良心に目覚めて、『若い営業マンに教えて行ったのに、やーねー。ちゃんと聞いてなかったんなら仕方ないからもう一回引継ぎするね。』って言って下さる日が来るのを気長に待つことにしました。待ってる間、支店は面倒な対応をせざるを得ません。
業物 のデータをクリックすれば、自社の
オビ のついた物件資料が出てくるという上出来のソフトだったのですが。オビって時々変わりますよね?県内だけで営業している不動産会社が県外にも足を伸ばせば、宅建番号の前のかっこの前の記号が、『県』から『国』に変わります(県知事免許から国土交通省大臣免許に変更)。更新回数が増えれば、かっこの付いた数字が一つ上がることもございます。そういう事情で従来のオビが使えなくなってしまいました。
支店内で一番強いアクセス権限を持っているのが、中途半端に中断した調査の結果、私だということはわかっています。試してみましたが、リンク画像になっているオビの部分を差し替えるほどの強い権限がないことの確認に終わりました。このままではお客様に出せません。
せっかく上出来ソフトを持っているはずの不動産会社に入社して頂いた新入社員に、紙を切り貼りコピーするという、パートがアナログな他社で学んだ技(帯替え)を伝授することになってしまいました。お局様も、ぼちぼち天の岩戸からおいで遊ばす頃かしら?オトナの余裕を持って、気に食わない人事については目をつぶり、真摯に業務遂行して頂けると私も嬉しいです。